意外と知らない?スタッドレスタイヤの原理とおすすめのタイヤ

クルマ
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そろそろ11月も終わり、本格的にウィンターシーズンですね。

冬にクルマを運転するにあたって、気になってくるのがスタッドレスタイヤをどうするか。

東北や北陸など、雪がよく降る地域では必須ですが、普段あまり雪が降らない地域に住んでいる方も油断は禁物です。間違ってもノーマルタイヤで凍結路を走ったりしないようにしましょう。

また、スキーやスノーボードなどウィンタースポーツによく行く人は、そろそろタイヤ交換を考える時期かもしれませんね。

さて、そんなスタッドレスタイヤですが、どうして凍結路で止まれるのか?普通のタイヤと何が違うのか?って意外と知らない人も多いのではないでしょうか。


なぜ凍結路は滑るのか

そもそも、凍結路ってどうして滑るんでしようか?あまりにも身近な現象すぎて、あまり深く考えることはないかもしれませんね。

一言で言えば、「濡れているから滑る

某タイヤのCMでも言ってましたね。

どういうことかというと、凍っている路面が濡れていると、路面とタイヤとの間に水の膜ができる状態になります。


引用元URL : https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/studless/faq/

この状態ではタイヤが直接地面にグリップできなくなってしまい、滑りやすくなってしまいます。

つまり、氷そのものではなく、氷が溶けたことによって生じる水が滑りの原因なんですね。

逆に言えば、この水を取り除くことができれば滑りを抑えられるということになります。

また、水膜以外で滑りに影響する要素として、タイヤ素材のゴムの硬さがあります。

ゴムは低温時に硬くなってしまう性質がありますが、凍結路面が凸凹しているのに対してゴムが硬いと十分にタイヤが接地出来ず、グリップ力を発揮できなくなってしまいます。

したがって、低温でも十分なしなやかさを持つ、ということも滑りを抑える上で必要になってきます。


スタッドレスタイヤの仕組み

以上を踏まえると、スタッドレスタイヤとして望ましい機能は

  • 水膜を取り除いて滑りを抑える
  • 低温でもしなやかな素材でしっかりグリップする

ということになります。実際、スタッドレスタイヤはどういう構造になっているのでしょうか。


スタッドレスタイヤの構造

図示すると下記のようになっています。

引用元URL : https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/studless/faq/

切れこみがあることで水を掻き出す・水を吸い取ることができ、これによって水膜を除去し、滑りを抑える、という仕組みになっています。

加えて、素材も通常のサマータイヤと比較して柔らかいものを使用しており、それによって接地面積を確保し、グリップ力を発揮できるようになっています。

また、雪を引っ掻くことでグリップ力を確保できるようにトレッドパターンを工夫するなど、製品によって個々の特徴があります。


スタッドレスタイヤの弱点

上の内容だけだといいところしか書いていないので「スタッドレス最強じゃん」と思ってしまいますが、勿論、弱点もあります。

濡れた路面での性能が悪い

氷上の水を排出するスタッドレスタイヤですが、あまりに水の量が多いと(つまり雨の日など)、スタッドレスの吸水性も飽和してしまい、しっかり排水が出来ずグリップ出来なくなってしまいます。

夏の使用には向かない

スタッドレスタイヤはや基本、低温での使用を想定しており、サマータイヤと比較べ柔らかい素材を使用しています。

柔らかい素材を使用していることで、ドライ路面ではタイヤ摩耗による熱が発生しやすく、しかも熱によってさらに変形してしまう懸念があるので、夏の高速道路など、急な加減速を行う状況では特に危険です。あくまで冬用ということですね。


スタッドレスタイヤ紹介

さて、原理を紹介してきたところで、いくつか製品例を紹介しておきます。

購入を検討している方の参考になれば。

DUNLOP WINTER MAXX 02

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