アメリカでの任期も残り10ヶ月程度となりました。
今のうちにアメリカでしかできないこととか買えないものを買っとこうとふと思い立ち、
値段的に若干迷ったものの、前から気になっていたスマートグラスを買いました。
残念ながら、2024年2月現在で日本で販売している様子はなく、
今のところはアメリカ、カナダ、イギリスでのみ購入できるようです。
今回は、ここ何日か使ってみた感想を簡単に書いていこうと思います。
搭載されている主な機能と使い方
まずは、このスマートグラスの主な機能を紹介します。
写真、動画の撮影
フレーム部分に12MPのHDカメラがついており、
ボタンを押すか、音声コントロールを介することで写真や動画の撮影が可能できます。
撮影した写真や動画は、Meta Viewという専用アプリを介してスマホに移すことができます。
(少なくともiOSの場合、ダウンロードには対応国の Apple ID が必要になります)
また、Metaアカウントと連携することでライブ配信にも使用できます。
HPを見る限り、最も売りにしている機能がこれな気がします。
音楽再生
右側のテンプル(耳にかける棒)にタッチパッドがついており、
タップ・スワイプすることで音楽の再生・停止や音量調節ができます。
要はBluetoothイヤホンとして使えます。
音声コントロールによる上記の操作、情報検索
”Hey, Meta” で話しかけて所望の操作を指示すると実行してくれます。
言語は英語、イタリア語、フランス語に対応しており、
Meta Viewアプリ上で声色や言語の切り替えができます。
また、操作の他にも時刻やバッテリー残量を聞いたり、トップニュースを聞いたり、
ポエムを詠んでもらったり(!)もできるそうです。
スマートスピーカー的な機能、ってところでしょうか。
各種機能の使い勝手
充電はケースに入れるだけなのでハードルが低い
レザーケース自体が充電用バッテリーになっており、
一旦ケースに充電しておけば基本的にはケースにしまう度グラスに充電されるので、
充電のハードルが低くなっているのが地味にポイント高いと思います。
グラスのバッテリー自体も連続4時間持つらしいのですが
音楽聞いてたり写真や動画撮ってたりするとそれなりに減ってくるので、
いちいちケーブルを用意して繋がなくても
しまっておくだけで充電できるっていうのは持ち運ぶ上で便利だと思います。
カメラの使いみちが結構多くて楽しい
通退勤時につけたりして何日か使ってみましたが、音声操作で撮影できるのは結構いいですね。
運転中の動画撮影とか、ふと気になった風景の撮影とか、気軽にできるので
今までよりも記録として残せるものの種類が増えた気がします。
とくに運転中の動画は、自分のクセとか目線の動きとか客観的に見えるので、
なんかそういう用途の使い方もできるのでは…と思ってしまいます(職業病)
カメラの画質はそこそこ、どちらかといえばアクションカメラ的な用途
12MP = 1200万画素 というと最近のiPhoneと同等なので、それなりに画質はいいです。
ただ、流石に夕方や夜間の撮影はャッター速度等の調整が効かない分ちょっと厳しいです。
(とはいえ、ある程度は感度があるのか明るめに移りますが)
まあ、コンセプトとしてSNSとの連携が根底にあると思うので、
画質そのものを追求するというより、
手軽にそこそこの画質のものを撮影・共有できるというのが強みだと考えれば
十分な性能だと思います。
街中でカメラ持ち歩きながら動画撮るより自然ですしね。笑
スピーカーの音質はGood, イヤホン代わりになるのは便利
地味ですが、個人的には一番嬉しい機能かもしれません。笑
スマートグラスを装着した時点でBluetooth接続し、イヤホン代わりになります。
当たり前ですが耳を塞がないので周囲の音も聞こえます。(音量を上げ過ぎなければ)
いちいちイヤホンを持ち歩かずともサングラスかけるだけで音楽を聞いたりできるので、
割とそれだけでも便利です。音質も結構いいので、普通にイヤホンとして使えます。
もちろん通話にも。
ちなみに、音楽再生中にグラスを外すと自動で再生ストップしてくれるようです。
(アプリで設定変更可)
音声コントロールの反応が良い
顔につけている分音声を拾いやすいのか、割とボソッと話しかけても拾ってくれます。笑
音声コントロールというと、例えば、運転中に Siri に話しかけるときだと
結構ゆっくりはっきり話しかけないと認識してくれないイメージですが
運転中、グラスをかけた状態でボソッと ”Hey Meta” と呟いてもちゃんと反応してくれました。
(もちろん限度はありますが)
これはモノの性能がいいというより、身につけるという特性をうまく活かした例だと思いますが
実用性を考えると嬉しい点だと思います。
まとめ
いま話題のApple Visionみたいに、画面が浮かんで見える!とか
機能自体に先進性があるわけではなく、
言ってしまえばサングラスにカメラとスマートスピーカーを足しただけ、
みたいな感じではありますが、
サングラスというものの特性とそれらを上手く組み合わせたことで
新たな価値を作り出した例だな、と感じました。
お値段はそこそこ(フレームと安いレンズの組み合わせでも300ドル弱)するので
若干買うのにためらう部分はあるのですが、使ってみると結構楽しいです。
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