突然ですが、軽トラ、というとどんなイメージを思い浮かべますか?
ホームセンターで借りれるとか、引っ越しとか、農業とか…商用車なのでそういったイメージの方が多いかとは思いますが、実は結構根強いファンのいる車種だったりします。
例えば、私の父親はクルマ好きで、私の知る限り昔から色々な車種を乗り継いでいるのですが…ここ10年くらいずっと軽トラにハマっているようです。
祖父の代まで農家だった名残で家に軽トラがあったというのもありますが、運転するのが楽しいみたいで、わざわざ福島から単身赴任先の長野まで乗っていったほど。休日もちょくちょく軽トラで出かけていたようです。

長野から長崎まで軽トラで行ったと聞いた時は、さすがに頭おかしいんちゃうかと思いましたが…
それだけ軽トラの運転は楽しいみたいです。笑
さて、父親レベルはちょっと極端にしても、改めて軽トラの何がいいんだろうなと真面目に考えてみます。
軽トラはスポーツカーに匹敵する!?
軽トラとは、軽自動車のトラック、すなわち商用車です。なので、クルマのコンセプトとしては快適性よりも実用性と耐久性重視となります。
じゃあ、軽トラにとっての実用性って何なのか?と考えると、
「どんな路面でも確実に荷物を搬送できること」。
つまり、走行性能と積載性能を両立させなければ軽トラとして成立しないということになります。
さらに軽自動車であるという点で、狭い道でも扱える軽快さも求められます。
そう考えると、軽トラは
- 走行性能
- 荷物の積載性
- 耐久性
- 軽快さ
を全て兼ね備えた車種であると言えます。

上の文言だけ見ると、2シーターのスポーツカーみたいな印象になりますね。笑
クルマ好きに軽トラがオススメな理由
さて、そんな軽トラですが、上で述べた以外にもクルマ好きにおすすめできる理由があります。
MTの設定がある
当たり前かもしれませんが、軽トラは昔からMTが主流です。
最近ではAT搭載モデルもありますが、やっぱ運転するならMTでしょう!というクルマ好きの方にもオススメできる車種です。
乗り味の楽しさ
基本的に駆動方式がFR(またはFRベースの4WD)ということもあり、軽トラは走行性能が高いです。
車両のコンセプト上、高速域よりも低速域でのパワーを重視した設計になっているので高速でぶっ飛ばす、みたいなのは流石に向いていませんが…それなりの速度でキビキビ走らせるにはいい選択肢だと思います。
実際、軽トラでジムカーナに参戦している方もいますし。これは見てて面白いです。
汎用性の高さ
軽トラ=農業というイメージが強いですが、実は色々なシーンで使えます。
例えばキャンプなどアウトドア。荷台にキャリアとテントをつければ即席キャンピングカーに早変わり。けっこうスタイリッシュなものもあったりして意外とカッコいいです。

もっと本格的に、キャンピングシェルを取り付けることもできます。下記のように専門店もありますし。
また、四駆であれば、雪道に対する走破性もあるのでスノーボードやスキーへ行く際も重宝します。積載にも困りませんしね。笑
また、当然普段の買い物も荷台が広いので困りませんし、ソファや食器棚みたいな大きい物も買えちゃいます。ホームセンターで軽トラを貸してくれるところもありますが、そういった手間もかからずに済みます。
価格と維持費の安さ
これは所有する上でけっこう大きいメリットだと思います。
軽自動車なので税金や車検費用、車両価格が安いです。とりわけ軽トラは他の乗用軽自動車に比べても車両価格が安いことが多いです。
近年では黒やカーキ、オレンジなどカラーバリエーションも豊富なので、個性を出すのにいいかもしれませんね。

個人的には、カーキの軽トラってカッコいいな~と思ってます。
車種紹介
現行モデルは数がかなり限られているのでほぼ全ての紹介みたいなもんですが…個人的おすすめの車種を紹介します。
ハイゼットトラック
ダイハツから出ている軽トラ。
カラーバリエーションが豊富なのと、スマートアシストが付いているのが特徴です。
ジャンボというグレードを選ぶと、シートの後ろにスペースがあるのでリクライニングできるようになったり、手荷物が置けるようになったりと快適さが増します。
キャリイ
スズキの軽トラ。
ハイゼットでいうジャンボに相当する、スーパーキャリイというモデルもあります。
こちらも安全装備は一通り備えていますが、特徴的なのは助手席を倒すとテーブルとして利用できる点。これ地味に便利だと思います。
アクティトラック
ホンダの軽トラですが、特徴的なのはエンジンが荷台下に積んであること。つまりMRです。これによって他の軽トラよりも重心が後ろ側になり、FRよりも運動性能が増します。
また、通常のギヤ段に加え、スタックからの脱出用にウルトラローギヤ、ウルトラリバースギヤというものが用意されています。
ウルトラロー、ウルトラリバースと同様の機能として、キャリイやハイゼットには副変速機が付いていてHi/Lo切り替えができますが、これくらいシンプルな方が普段使いにはいいのかもしれません。
サンバートラック(6代目)
スバルの軽トラ。現行サンバーはハイゼットのOEMなのですが、スバルが開発していた6代目までは「農道のポルシェ」と称されるほどのクルマだったそうです。
理由のひとつは駆動方式で、6代目までは一貫してRRになっています。これによって空荷でも十分な安定性と運動性能を確保できていたようです。
また、サスペンションも4輪独立懸架式なので安定性に優れているのに加え、ターボエンジン搭載なので他の軽トラと比べてもパワーがあるという素晴らしさ。

こうしてみるとOEMになってしまったのが惜しまれますね…。
おわりに
改めて軽トラについて色々調べてみて、父の気持ちが少し理解できました。笑
農作業や輸送の用途で使う方はもちろん、趣味性の面からもセカンドカーとしては非常にオススメなので、気になる方は1度検討してみてはいかがでしょうか。