クルマに何を求めるか?というのは人によって様々だと思いますが、好みは違えど、みんな気にしている観点というのは共通しているものが多いと思います。
その中の一つが音。
エンジン音やモータの音を感じた方が走ってる感じがしていいという考え方もあれば、なるべく静かであって欲しい、という考えもあるでしょう。
私の好みはどっちかというと前者ですが、車の中では音楽を聴いたりもするので、不要な音はなるべく抑えたい、という願いもあります。
車の発する音
私たちが普段、車を運転している時に聞こえてくる音は主に下記3つです。
- エンジン、モータの動作による音
- 風切音
- タイヤによるロードノイズ
- 振動によるビビリ音
1については上でも書いたように価値観の分かれるところで、心地よいサウンドを求めるという考えもあれば、なるべく静かにしてほしいという考えもあります。
ただ、2〜4については、一般には低減させたい音とされます。要は「雑音」という扱い。
実際、こうした音を低減することで、より「聴きたい音」(それはエンジン音だったり、音楽だったり、車内での会話だったり、人によって違うとは思いますが)が耳に入るようになるため、低減するに越したことはありません。
雑音対策の手段を物理的に考えてみる
さて、ではどうやって雑音を低減したらいいのでしょうか?
物理的に考えると、取れる手段は下記3つ。
- 音の発生自体を止める
- 音が入ってくるのを遮断する
- 発生した音を打ち消す
1に関しては、音の発生原理によります。
例えば、風切音の原因は隙間から流れてくる空気だったり、クルマを取り巻く空気の流れだったりするので、隙間を埋めたり、部品の形状を少し変えて空気の流れを変えれば音の発生を低減できます。
ビビリ音に関しては、内装に隙間があったり立て付けが悪いことでその部分が振動してしまい発生するので、振動そのものを止めることで音の発生自体を抑えることができます。
一方、ロードノイズはタイヤと地面の摩擦で発生するので、それを抑えるとなると路面を超滑らかにするとか、タイヤをツルツルにするとか、危ない発想しか出てきません。そもそも摩擦をなくしたら走ることすらできませんが…
ということで、ロードノイズに関して現実的な手段は2or3ですが、手っ取り早いのは2でしょう。
3はアクティブ消音と呼ばれる考え方で、ノイズと逆位相の音を発することでノイズを打ち消すというものです。実際、この技術が搭載されている乗用車も存在します。
ただ、これを自前でやろうと思うと、騒音を拾うマイク、それを逆位相に変換するコントローラと、変換した音を出力するスピーカーが必要になるので面倒です。
なので、ロードノイズを低減するには、音を遮断するのが最も手っ取り早く効果的です。
防音対策のやり方
ロードノイズ低減のためには音を遮断するのが効果的と書きましたが、では、どうやって音を遮断すればいいのでしょうか?
最も単純かつ明確な答えは、
遮音性のある物を、音の聞こえてくるところに配置する
ということになると思います。
例えば、下記のサイト「デッドニング・防音工房」では、遮音性のある素材のシートを販売しています。
ただ売っているだけでなく、様々な場所への設置方法が写真付きで載っていたり、PDFで施工マニュアルを配布したりしているので、自前で防音対策に挑戦してみたい方にはうってつけです。
情報交換BBSやレビューも相当数書き込みがあるので、実感としてどのくらい変わるの?と思われている方も、効果の程度が想像できると思います。
ほかにも、制振シートや防音テープなど、ビビリ音の解消にも役立つアイテムも売ってます。
まとめ
以上をまとめると
- 車の出す音は、エンジン音以外にも色々あるが、それらは騒音として捉えられることが多い
- ビビリ音や風切音は、振動を抑えたり隙間を塞ぐことで抑えられる
- ロードノイズを防ぐには、音を遮断するのが効果的
- 上記の対策用アイテムはネットでも買える
これを機に、私もちょっと防音対策を検討してみようかと思います。
最近一部スピーカーのビビリが気になってきたので…。