代車を通して感じた、ドラビリについて思うこと

クルマ
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車検のため、この1週間代車生活をしておりました。

愛車のルーテシアとは全く異なる性格のクルマということもあり、インターフェースもさることながらドラビリ的にもかなーり違和感でした…。

でもこうして普段とは違う車に乗ったことで、自分が求めているドラビリってこういうものなのかな、というのが見えてきました。

なので今日は、代車に乗って感じたこと、そこから見えてきたことを書いてみようと思います。

ちなみに、ドラビリが何かとか、どういうところを気にすべきかとかいう話は前にちょっと書いたので、そちらも参考にしていただければ幸いです。

ドラビリに優れたクルマとは何だろうか
ドラビリとは? 突然ですが、"ドラビリ" って単語聞いたことありますか? "ドライバビリティ" の略で、ざっくりいうと"乗り心地"の意で使われます。 「ドラビリ」で調べてみた結果↓ 車両の開発においても、ドラビリの向上だとか、ドラビリと〇〇...

代車に乗って感じたこと

まず、いかに自分の車の運転に慣れすぎているかということに

気づきましたね…。

無意識に色々操作していたみたいで、代車に乗ってみて「あれ?」と思うことが多々ありました。結構頻度が多かったものから書いていきます。

インターフェースの違い

まず、ルーテシアがフロアシフト(シフトレバーが運転席と助手席の間の床にある)のに対して、パッソはコラムシフト(ハンドルの左側、ウィンカーレバーの後ろに付いている)。まずコレだけで違和感でした

コラムシフトはシフトレバーの位置が把握しにくいので

苦手なんですよね。。

次に、マニュアルモードがないのがつらかった。普段から自動変速にあまり頼らない走り方をしてるのもあって、自分で変速比を変えられないのがすごく違和感ありました。CVTなので連続的に変速比が調整されていくんですが、いつものアクセルの踏み方だとイマイチ加速感がない。。変速比を上げて加速したいけどマニュアルモードがないから、仕方なくアクセルを踏みますしかない。アクセルを踏みますと回転が吹け上がるから無駄にうるさい。せめてマニュアルモードがあればもう少しマシになるのになぁ、と思いつつも、クルマとしてのコンセプトがルーテシアと全然違うので仕方ないかということで納得しました。

あと、ヘッドライトにオート機能がないとか、間欠ワイパーの頻度を調節できないとか、そういったとこも地味に不便でした。

動力性能の違い

上でも書いてしまいましたが、加速力の違いはかなり違和感が大きかったです。もちろん排気量が違うのでエンジン出力の違いもあるでしょうが、変速比が低いというのもあると思います。まぁ、むやみに変速比をあげると駆動力が出る代わりに回転数がすぐに上がってしまい五月蝿いので、それを考慮してのことなのかもしれませんが。街中をゆっくり走ることを想定しているからこそのCVTであり変速比設定だと思えばまぁこんなもんか、といった感じです。

また、アクセルを抜いた時の減速感も違和感がありました。燃費を優先しているからだと思いますが、アクセルを抜いてもエンジンブレーキが効かない。私はいつもフットブレーキを踏む前、もしくは踏むと同時にエンジンブレーキをかけて止まるので、アクセルを抜いても減速感が生じないのは違和感ありました。ただ、この車にはBレンジといってエンジブレーキをかける用のシフトレンジがあるので、それを毎回かけて対応していました。めんどくさいですけどね。

車室空間の違い

ここまでだとただの愚痴になってしまいますが、代車の方が便利かなと思う点もいくつかありました。まずは車室の広さ。ルーテシアより車幅は狭いはずなのに空間としては広い。なので窮屈に感じることなく乗れていいと思います。

また、シートが深く後ろに倒れるので、車内で寝転がることもできる。疲れて仮眠とりたいときとか便利そうですね。助手席と運転席の間が繋がっている(座席になっている)ので、横になるのこともできますしね。

なので、この車は運転する楽しさとかいうよりも、人を乗せて市街地を走行することを想定し、実用性を重視したクルマなのでしょう。そんなことをこの1週間で感じました。

まぁ、そんなもんホームページとかで調べりゃ自明やんとか言われそうですが、乗ってみると改めてそれを感じますという話。

自分の求めるドラビリ

さて、上記を踏まえて、自分の求めるドラビリ、すなわち自分にとってドラビリのいいクルマってどんなものだろうかというのを考えてみました。

アクセル開度×エンジン音×加速度の相関

上で書いた通り、代車を運転してみて

  • アクセルを踏んでいる割りに走らない
  • 走らない割りにうるさい

というところに違和感を感じました。

ということは、アクセル開度と加速度、加速度とエンジン音の相関度合いがドラビリに関係していると考えられます。

実際、それぞれの車に対して

  • スロットル開度×加速度
  • 加速度×エンジン回転数

をプロットしてみると、下記のようになります。

データが粗いので微妙かもしれませんが、傾向として、ルーテシアの方が低い開度で高い加速力を出せているというのと、高い加速度に対してエンジン回転数は低く抑えられているというのが見えると思います。

1枚目のグラフで左上の領域にデータが固まっていれば低い開度で高い加速力を出せるということになり、2枚目のグラフでいうと右下にデータが固まっている方が低回転で高い加速力を出せる(すなわち静かに加速できる)と考えられるかと思います。

ドラビリがいい、という基準はあるか

結論から言えば、上のグラフのここにデータが固まってればいいというのは一概に言えません

例えば低い開度で加速力が高いということは、反面、少し踏んだだけでも加速してしまうので、ゆったり走るのが難しくなるということ。なので車両のコンセプトによって分布が別れてくる部分であり、一概にこっちがいいとは言えません。ただ僕がクルマに求める領域がパッソでなくルーテシアのあるような領域だったということです。なので、一般的にどんな性能ならいいのか(上のグラフでどこに分布していればいいのか)というのは、クルマのコンセプトごとに考えなければいけません。まぁコンセプト毎にある程度の閾値は引けるのかもしれませんが…。

とりあえず今回はクルマでとってみたデータから簡単に考察してみましたが、もう少し具体的な指標にできないかが今後の課題ですかね。

もしかしたらどっかの企業でもうできてるのかもしれないけど。


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