先日、書店をぶらぶらしているとこんな本を見つけました。
ちょっと気になって中身を見てみたらそこそこ面白かったので衝動買い。笑
とりあえず、ざっと読んでみたので感想でも書いてみます。
「自動車工学の基礎理論」ざっくりレビュー
一問一答形式で読みやすい
基礎理論というタイトルではあるものの、体系だった感じの内容というよりは一問一答形式のような感じでした。
エンジン、シャシー、走行性能といったカテゴリ別に、「なぜ〇〇なのか」という項目に答えていくという内容になってます。
例えば、
- 車を加速していて心地いい音と騒音の違いは何か
- トルクがフラットなだけでは良いフィーリングにならないのは何故か
のようなドラビリに関するようなものや、
- クルマが走るときどんな抵抗が働くか
- ディーゼルエンジンはなぜ圧縮するだけで火がつくのか
のような基本的なものまで色々と書いてあるので(実に108項目)、教養として読む分にはいい本だと思います。
また、項目別に書いてあるので、頭から順に読まなくていいというのも個人的には読むハードルが下がって嬉しかったです。笑
図解が多いので視覚的にも理解しやすい
まぁ、帯にも「視覚的に理解できる」って書いてあるんですが、確かに各項目ともグラフや模式図が書いてあるので、視覚的に理解しやすくなっています。
一方で、図解ばっかりなわけではなく、きちんと数式も交えて解説しているので、より具体的に理解できるというのもいいポイントだと思います。
例えば、車校とかでもよく言われる
車速が倍になると制動距離が倍以上に伸びるのはなぜか
という項目も、単に「運動エネルギーが速度の2乗に比例するから」という言葉だけで書かれるより、具体的な数式とグラフを用いて説明された方が納得しやすいと思います。
背景にある理論を知っていれば、言葉だけを見聞きしても頭の中で図式化して理解できるかもしれませんが、あまり知らない分野の話だと、こうして図解があったほうが助かります。
そういう意味でも、非常に読みやすかったです。
専門書と考えると安い
私の金銭感覚の問題かもしれませんが、この手の本って結構お金がかかることが多いイメージがあります。4000〜5000円くらい、安くても3000円くらいという感じで。
それに対してこの本は2400円とリーズナブルだったので、迷わず買うことができました。笑
また、内容のボリュームからしてもけっこうコスパは良いのではないかと思います。
まぁ、パフォーマンスの良さは読み手がどんな知識を求めているかにもよりますが…少なくとも本書を読むことで、クルマの作り手として参考になるのはもちろん、普段運転する際の意識も少しは変わるかな?と思ってます。クルマにどんな力が働いてどんな挙動になるのか、知ってるだけでも違うと思うので。
まとめ
衝動買いした本のざっくりとしたレビューを書いてみました。
上でも書きましたが、
- 項目別に一問一答形式である
- 図解が多い
という特徴があるので、読むハードルとしては他の専門書よりも低い(すなわち読みやすい)かなと思いました。
なので、がっつり理論を学びたいというよりは、教養程度に知っておきたい、ぐらいのスタンスで読むのにいい本だと思ってます。ただ、がっつり理論ではないといっても、高校までの物理と数学くらいの知識はあったほうがスラスラ読めると思いますが。
ざっとしか読んでないので、正直、あんまり理解しきれてない部分もあったりはしますが、今回これを一読したことで、仕事の時に「あの本にこんなこと書いてあったよな」的な感じで戻れるきっかけにはなったと思いますし、暇な時にまた読み返してみようかなと思ってます。
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