育児休暇といえど、息子が寝ている間は比較的時間があります。寝れるうちに寝るという選択肢もありますが、日中はそこまで眠くもならないので何かしら生産性のある活動をしよう…と思い、勉強がてらちょこちょこ本を読むことにしました。
先日は前田裕二さんの「メモの魔力」について書きましたが、今回は樺沢紫苑さんの「インプット大全」という本について書いてみます。
きっかけは別の著書
そもそもこの本を読もうと思ったのは、同じ著者の「神・時間術」を読んだのがきっかけになっています。仕事が忙しい上に時間がない中で、どうやって仕事効率を上げるかを模索していたところ「神・時間術」を見つけ、脳の仕組みを活かした時間術についての知識を得ることができました。
それはそれで役立ったのですが、その本でで紹介されていた「アウトプット大全」、「インプット大全」に関しても興味を持ったので、すぐさま本屋で買ってきました。笑
ということで、自分自身の内容の整理も兼ねて、この本について内容をレビューしてみたいと思います。
本の概要
インプット大全、という名の通り、「インプット」(見る、聞く、読む、など情報を取り込むこと)を効率よく行うためのポイントを記した本になっています。
この本の内容で最も大事なところは
「アウトプットとインプットは表裏一体」
「アウトプット前提でインプットするべき」
という点に尽きるのですが、それを実践するための具体例なポイントが項目別に丁寧に書いてあるので、「とりあえず言いたいことは分かったけど、何から始めていいかわからない…」みたいなことにならずに済みます。
なので、インプットのやり方を見直してバリバリ色んなことを学んでいきたいという人にとてもオススメです。
個人的に印象に残ったポイント
メモの魔力との共通点
インプット大全を読んでいると、先日読んだメモの魔力で述べられていたことと共通する点があるなというのを感じました。
まず一つは、目的を明確にしてからインプットするということ。
例えば講義に参加する前に、「どんなことを学びたいのか?講義を通してどうなりたいか?」というのを明確にしておくと欲しい情報を明確にインプットすることができるということなのですが、「メモの魔力」においても「解決すべき問題は何かを常に意識する」ということが書いてありました。
また、インプット術の一環として、メモを取ることの重要性についても書かれています。「メモの魔力」では、メモを取ることでインプットし、さらに思考を深めてアウトプットに繋げる一連の思考プロセスが書かれていました。
対照的なのは、メモという1つの武器を突き詰めてインプットからアウトプットまでを行うのが「メモの魔力」で、色んな武器を使ってインプットとアウトプットを行うのが「インプット大全」「アウトプット大全」という点です。
しかしながら、良質なインプット・アウトプットを目的としているのはどちらの本も同じなので、特に矛盾を感じることもなく読み進められましたし、寧ろ、いくつもの共通点を見出すことで本質的に大切な部分が確認できた気がします。
バイアスを持たずに読むということ
インプットする際のポイントの1つに、ニュートラルな気持ちで、すなわち偏見を持つことなく素直にインプットするというものがありました。
例えば、賛否が分かれるようなテーマの文献を調査するとして、自分は賛成(または反対だ)という意識を持って進めてしまうと、自分に都合のいい情報ばかりをインプットし、反対意見側の情報を取りこぼしてしまいがちになってしまいます。そうすると、インプットの質としては十分とは言えません。
あくまでインプットするときは偏見を持たずにニュートラルな立場で行うべきで、賛否はインプットしたあとで判断すればよい、というのは、個人的にけっこう気を付けなければいけない点だと思いました。
偏見に囚われないということは、客観的立場でものをみるというところに通じます。いわゆる離見の見、というやつですね。(そんな話がメモの魔力にもありました)
勉強中に音楽かけるのはNGらしい
基本的に学習効率が落ちるので、音楽を聴きながら勉強するのはよくないそうです。特に歌詞のある曲だと言語情報を処理してしまうので、その分学習に回せる集中力が低下してしまうのだとか。
学生時代、よく勉強中にモーツァルトとか聴いてましたが、あれあんまり意味なかったんですね。笑
ただ、人によっては無音よりも多少の雑音があった方が捗る人もいるようで、そういうタイプの人は、例えば自然の音(水の音、虫の鳴き声みたいな)を聴きながらの方が集中できるようです。
おそらく私はこのタイプで、最近はスマートUSENで雨の音や波の音を流しながら読書とか作業とかやってます。けっこうリラックスできて良いです。
「なぜ?」を突き詰める重要性
日常のさまざまなことに対して「なぜ?」という問いを突き詰めることで様々な学びを得るというポイントがありましたが、これは、「メモの魔力」でいうwhy型の抽象化に似ています。やはり疑問を疑問のままにせず、そこから学びを得るという姿勢は大事ですね。
あと、この項目を読んでいてなんとなくこれを思い出しました。笑
— 2÷す (@niewals) May 30, 2017
おわりに
なんだかメモの魔力との関連性を中心に書いてしまいましたが、こうして比較することで重要なところが何かが見えてきた気もするのでよしとしましょう。笑
インプット大全は本の構成的にも読みやすいのであまり読むのに時間はかからないと思いますし、その割にすぐ実践出来るポイントが満載なので、気になる方は是非一度読んでみてください。