スコッチは地域でどう違う?まずは産地をざっくり整理してみる
前回は、世界五大ウイスキーとジャパニーズウイスキーについて改めて整理してみました。
今回は第二弾として、スコッチウイスキーについて振り返ってみたいと思います。
私自身、ウイスキーの中ではスコッチを飲むことが多く、好きな銘柄もかなりあります。
ただ、「この蒸留所はどこの地域だったっけ?」と聞かれると、意外と記憶が曖昧なところもあります。
グレングラントをハイランドだと思っていましたが、正しくはスペイサイドだったりとか。
せっかくなので、今回はスコッチの地域区分と、それぞれの特徴を改めて整理してみます。
スコッチには5つの地域区分がある

スコッチウイスキー協会(SWA)では、スコッチの主要な地域を次の5つに分類しています。
- ハイランド
- ローランド
- スペイサイド
- アイラ
- キャンベルタウン
「あれ、アイランズは?」と思った方もいるかもしれません。
私自身もアイランズを一つの地域として覚えていました。
ただ、公式な地域区分ではアイランズは独立した区分ではなく、ハイランドに含まれます。
とはいえ、ウイスキーを紹介する際には「アイランズモルト」として分けて語られることも多いため、少しややこしいところです。
一番分かりやすい?個性の強いアイラモルト

地域による違いを感じやすいウイスキーとして、まず思い浮かぶのがアイラモルトです。
アイラ島で造られるウイスキーには、強いピート香やスモーキーな風味を持つものが多くあります。
ピートとは、植物などが長い年月をかけて部分的に分解・堆積してできた「泥炭」です。
ウイスキー造りでは、麦芽を乾燥させる製麦工程でピートを燃料として使用することがあり、その煙によって独特の香りが麦芽に移ります。
この香りが非常に特徴的です。
よく「正露丸のような香り」と表現されることもありますが、個人的にはどこか燻製や、蒸籠で蒸した料理を思わせるような香りにも感じます。
かなり癖があるため好き嫌いは分かれますが、私はこのタイプがかなり好きです。
特にアードベッグなどは、強いピート香を持つアイラモルトとして有名です。
もちろん、アイラ島で造られるすべてのウイスキーが強烈にスモーキーというわけではありません。
この辺りも調べていくと面白いのですが、それはまた別の記事で深掘りしてみたいと思います。
ハイランドは「何でもあり」?

一方、ハイランドは非常に広い地域です。
そのため、「ハイランドモルトはこんな味」と一言で表現するのは難しいようです。
私が好きなグレンモーレンジィもハイランドモルトの一つです。
グレンモーレンジィは華やかで柑橘系の香りを感じるものも多く、比較的飲みやすい印象があります。
個人的には、ウイスキーをあまり飲み慣れていない人にも勧めやすい銘柄の一つです。
ただし、これは「ハイランドだから飲みやすい」というより、あくまでグレンモーレンジィという蒸留所の個性として考えた方がよさそうです。
ハイランドは地域そのものが広いため、蒸留所による違いも非常に大きく、改めて調べてみると、地域による分類だけで味を決めつけるのも少し乱暴かなとも感じました。
スペイサイドには有名蒸留所が多い

今回、私自身が勘違いしていたのがグレングラントです。
グレングラントはハイランドではなく、スペイサイドのシングルモルトでした。
スペイサイドはスコットランド北東部、スペイ川周辺の地域で、グレングラントやマッカランなど多くの有名蒸留所が集まっています。
グレングラントはフルーティーで軽やかな印象があり、個人的には非常に飲みやすいウイスキーだと思っています。
こうして整理してみると、私が「ハイランドは一般受けしやすい」と感じていた理由の一部は、スペイサイドのウイスキーと混同していたからかもしれません。
ウイスキーの地域区分は日本の「地酒」に近い?
個人的には、スコッチの地域区分は日本酒における「地酒」のような感覚に少し近いのかなと思っています。
地酒もそうですが、地域の気候や歴史、蒸留所(醸造所) の文化などを背景に、それぞれ異なる個性が生まれているようです。
もちろん、現在のウイスキー造りでは原料の調達や樽、製造設備などさまざまな要素が関係するため、単純に「地域だけで味が決まる」わけではありません。
それでも、
「これはアイラだからスモーキーかな」
「スペイサイドならフルーティーなタイプかな」
と想像しながら飲むのも、ウイスキーの楽しみ方の一つだと思います。
改めて整理すると、意外と勘違いしている
今回はスコッチの地域について、かなりざっくりと整理してみました。
正直、昔バーで働いていた頃からそれなりにウイスキーは飲んできましたが、改めて整理してみると意外と記憶違いがあります。
グレングラントの地域もその一つでした。
こういう「なんとなく知っている知識」を一度アウトプットして、改めて調べ直す。
このシリーズでは、そんな形でウイスキーをもう一度勉強していこうと思います。
次は、それぞれの地域をもう少し深掘りするか、ピートや製造工程について整理してみようかなと思っています。


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